とりあえず心が荒んでいる。
火をつけられた具体的な女の身体への渇望はこの三日めまいがするほどだったが今は三回マスかけば収まる程度になった。
今一番感じる事は、地に落ちていたと思っていた自分の自尊心にまだ底があったのだという事だ。
今まで何も得ない代わりに誰も傷つけないし、罪も犯していないという自負があった事に気がついた。
俺は女を犯すと同時に罪も犯してしまった。
人を金で買ってしまった。
今までどこかでぶりっこ、というか、聖人君子ぶった気持ちがあった事に気がついた。
今はもう無い。
俺は今まで自分のことを無能だと思っていたが、今では無能でクズだと思う。
無垢な気持ちで生きてきたことに気がついた。
今までと同じように生きるのが気持ちが悪い。
そんなところです。