ひとつ政治の話を。
私は自民や維新のような身を切る改革と言うやつが大嫌いだ。
身を切るといってきられるのはいつも弱者であり、精神的に弱りきっていた昔の私のような低生産性人間であり、私の家族のような病人であり、高齢者だ。
身を切るはずの連中は高所得者の累進課税率をもっと上げろとはいわない。
しかし資本主義経済、ビジネスの世界では低生産性の人間は切り捨てられるのが必定であるゆえに、政治はその逆を行ってもらわないとバランスが取れない。
端的に言うと働くだけ働いて生産に寄与できなくなったら廃棄されるような世の中はまっぴらごめんだね。
そんなくそみそ社会を回避するための政策が積極財政政策だとおもっている。
金ではなくあるべき社会を見据えて財政をフル活用する。
多少のインフレは許容してでも人を守ることを優先する政策、そっちのほうが好きだ。
いがみ合う必要がない。
故にれいわや、昔の自民党のように誰も切らない政治が好きだ。
一億総中流。それでいいと思う。
そんな中期待していた積極財政よりの国民民主党の代表玉木。
どうも彼は弱者切り捨て政策に鞍替えしたようだ。
前々から高齢者を最低賃金以下で働かせろなどと言っていたらしいからひょっとすると元からそうだったのかもしれないが。
昨日の玉木代表のツイッター投稿によると、後期高齢者への健康保険の支出額を減らすことが責任ある態度らしい。
身を切る改革だな。
切られるのは叩きやすい弱者というのもテンプレート。
もはや維新と変わらぬ。
彼が信用ならんのはこういうところで、結局公が支援しなかった分日本が姥捨山になるのを許せない私人が老人の生活の面倒を見ることになるんだから働いてる下の世代が金銭的負担を背負うことに変わりないわけだ。
それもまともな倫理観の現役世代ほどこういった政策の犠牲者となる…。
経済分析からしても昨今の物価高を日本の供給限界と見て、現状の日本において供給能力が上がる余地があり、需要の拡大によって圧をかけ経済を成長させるという高圧経済論は捨てたようだ。
もはやこういった視点から日本を成長させる気のないのがバレて、低生産性の人間を切り捨てれば日本は良くなるというのが解決策だと見做したが故に維新や自民の改革路線と言っていることが変わらなくなってきた。
玉木代表も含め将来は皆ジジイババアだが、個人消費が冷え込んでいる現在、更に国民に貯蓄を促すような保険料の増額を求める愚を犯すのか?そんなことやったら余計に経済が冷え込むだけだ。
増税メガネを見てみろ。
そしてこういう意見を見るたびに思うのだが、お前は倫理観をどこに捨ててきた?
生産性のために高齢者は集団自決しろって言ってた成田と変わるところがないぞこんなの。
しかし特別積極財政派でもなくどちらかというと緊縮政策で弱者を守る倫理観のある共産とも別路線に行きたいということならまぁ妥当なところに行きついたなという気がする。
こうなるといよいよ選択肢がなくなってくる。
積極財政派で年寄子供障害者低生産性人間含め全国民をまもるという倫理観があり、しかして軍事や世界戦略がタカ派の党の出現が待たれる。
とりあえずれいわになるのかな。
軍事、外交的には日和ってるとしか言えないが、国民を切り捨てないという姿勢で積極財政政策を唱えてるのが彼らしかいない。
残念だった。国民民主はホントに。
なぜ自民維新にすりよるのか。