実家に帰って思うことには、どことなく不安なのだ。
自然に溢れているのにもかかわらず、責められているような不安が尽きぬ。
こういった不安から逃れるために私は故郷を出たのだなと思う。
対人関係の問題だったようだ。
その点故郷を離れた今の家は孤独だがそういった不安は少ない。
期待していないがゆえに職場での人間関係にはストレスも少ない。
恋人の有難味にも気づいた。
正直性欲を向ける相手としては飽きが来ているのだが、彼女といると不安になることはとても少ない。
むしろ安心しきってしまう。
大事な人なのだなと。
土地を離れて思い出す。
そこそこ居ないとその場所のことがわからず、そして離れないとまたわからないことが多いから長く生きてみることには価値があるのかもしれない。