人間死ぬから何もかも無意味に感じる、というのはおかしい。
それというのも、まず人間が意味がある、と感じるための価値観というものが、まずもって生きている人間の生命、精神的活動に立脚しているからだ。
死ぬから意味がないだというのは神だとか、死後の世界だとか認識できない想像の世界、理想系の上に価値観を作れると想定しているのだろうが、そんなものはない。
この世界の人間が、意味を判断するための価値観を形成するためには生きていることが必要なのだ。
であるから、死ぬから意味がない、というのは意味という言葉の意味を理解出来ていない意味のない言葉だ。
全ての価値は、そして意味は生に立脚しているのだ。
死後には意味や価値観が立脚できる主体が存在しない。
であるから、死を超えて何か真実の価値がある、それに到達しえないから人生は無意味だとかいうのはやめろ。
お前は神ではない。
お前の経験や感情や肉体の反応から価値が生まれるのであって何かそれを超えて真実の価値があるのではない。
価値はお前の人生の上に形成されるものだ。
よくわかんないままに生きて玉突きみたいに偶然が重なっていくお前の人生。
そこからなにかしらの価値観、衝動が生まれてくる、それでいいのだ、それがお前の価値観、お前にとっての意味だ。