不幸について

 結局のところ私は不幸だ、と決めているのは心の持ちようである。という話があります。

 確かにそうだな、と私も思います。

 

どんな悪人でも罪の意識を持たないで人生を楽しむことは出来ます。

 死の前でも恐怖を感じず、楽しいことを考えるのもたぶん可能です。

 体の不調も、金がないことも、見た目のコンプレックスも、身分が低いことも、バカにされることも、気にしないで、良いことだけに目を向けていくことも出来ると思います。

 

 自分が不幸でいることはとても辛く疲れます。

 出来ることなら不幸を手放して楽になりたいと思います。

 

 しかし、不幸を捨て去ることで、見えていたものに目を覆ってしまうのではないかとも思います。

 

 ただ不幸をやめるとこを良しとしたくありません。

 私の幸福は歪んでいるようです。